JP146 球磨川河口(くまがわかこう)
熊本県:八代市
位置 | N 32°28′ E 130°33′ |
面積 | 1,200ha |
環境構成【干潟/河川】
写真:高野茂樹
球磨川が八代海に注ぐ河口に発達した干潟である。八代海には約4,200haの干潟が残されており、球磨川河口周辺には1,000haを超す干潟が形成されている。砂質干潟であったが、現在では砂泥質の干潟となっている。河口付近にはヨシ原が発達し、シオクグ、ナガミノオニシバなどの塩生植物の群落も見られる。河口に位置する水島にはマサキ-トベラ群集が形成され、大鼠蔵島はタブノキ、クスノキ、アラカシなどの常緑樹でおおわれている。後背地は干拓地であり、水田、イグサ田、ハス田が広がっている。
選定理由
A1 | ズグロカモメ |
A4i | ソリハシシギ・チュウシャクシギ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<その他>
東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地
保全への脅威
- 沿岸での堤防補強等の工事の進行
- 八代海大築島周辺の埋立事業の進行
- 後背地における防鳥網の使用
- 球磨川河口左岸干潟における一般の人によるアナジャコ採りなどの人数が増え、オーバーユースが心配される。
- 前川河口右岸に八代市のゴミ焼却センターが建設工事進行中
保全活動
- 環境教育活動:実施者( 八代市役所、日本クロツラヘラサギネットワーク)
内容:子どもエコクラブ、クロツラヘラサギ観察会
干潟を守る日探鳥会(日本野鳥の会熊本県支部、八代野鳥愛好会)
探鳥会(日本野鳥の会熊本県支部、八代野鳥愛好会) - モニタリング調査:実施者(環境省、日本クロツラヘラサギネットワーク、日本野鳥の会熊本県支部)
内容:モニタリングサイト1000シギ・チドリ類調査、クロツラヘラサギ生息調査、八代海・球磨川下流域カモ類調査
ガンカモ一斉調査(日本野鳥の会熊本県支部、八代野鳥愛好会)
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