JP136 沖ノ島・小屋島(おきのしま・こやじま)
福岡県:宗像市
位置 | N 34°14′ E 130°06′ |
面積 | 97ha |
環境構成【島嶼/森林】
写真:森本嘉人
沖ノ島は福岡市の北北西78Kmの玄界灘に浮かぶ面積約85haの孤島である。
島全体が宗像大社の神域であり神社の許可なくしては一木一石とも持ち出すことが禁じられている。施設としては灯台および港が緊急避難港に指定されていることから漁業者所有の宿舎があるのみである。
島全体が神域であることから、植生の原始性が高く「沖の島原生林」として国の天然記念物に指定されている。島の北西側および南部は深い森林に覆われ、典型的なタブノキ型の森林となっている。
小屋島は本島南南東側約1㎞に位置する岩礁である(標高29m)。樹木はなくヒゲスゲと路出した岩礁である。
現在沖ノ島本島並びに小屋島、御門柱および天狗岩の区域は集団繁殖地として国指定鳥獣保護区に指定されている。
選定理由
A1 | カンムリウミスズメ・ウチヤマセンニュウ |
A2 | カラスバト |
A4ii | オオミズナギドリ・カンムリウミスズメ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(沖ノ島)
<その他>
国指定天然記念物沖ノ島原始林
保全への脅威
- ノネコの鳥類への影響(本島)
- ドブネズミ、クマネズミによる捕食(小屋島で営巣するカンムリウミスズメとヒメクロウミツバメに対して、1987年と2009年にドブネズミの侵入が確認されており、両種とも大きな被害を受けた。沖ノ島でもドブネズミとクマネズミの生息が確認されていて、今後、小屋島へのドブネズミの再侵入の懸念がある。)
保全活動
- 北九州市立自然史・歴史博物館学芸員を中心とする調査チームの調査保全活動。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 437KB)
※沖ノ島・小屋島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら