JP093 福島潟(ふくしまがた)

新潟県:新潟市

新潟県:新潟市

位置 N 37°54′ E 139°15′
面積 163ha

環境構成【湖沼/湿地/ヨシ原/水田】

岡田成弘
写真:岡田成弘

福島潟は新潟市北東部に位置する県内最大の潟湖で、湖水面積193㏊である。越後平野北部水田地帯を流れる13本の中小河川が潟に注ぎ込むため、洪水調整の役割も担っている。
湖水は放水路を通り日本海へと通じている。広大な潟を取り囲むようにヨシの群落が形成され、湖面内部までモザイク状にヨシ群落が発達し、入り組んだ地形がオオヒシクイをはじめとする水鳥にとって良好な環境となっている。福島潟は北限のオニバス自生地として知られ、ミズアオイ、ミクリ、ガガブタなどの水生、湿生植物をはじめ450種類の植物が確認されている。潟の北西側には新潟市水の駅「ビュー福島潟」など人と自然が触れ合うための公園設備があり、南側には環境省一級鳥類観測ステーションがある。

選定理由

A4i ヒシクイ・コハクチョウ
A4iii カモ類

保護指定

法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<その他>
東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地

保全への脅威

  • 外来種の影響(ブラックバス、セイタカアワダチソウなど)
  • 陸地化の進行(浚渫により緩和されている)
  • 水位変動による環境変化

保全活動

  • 環境管理:実施者(福島潟環境保全対策推進協議会、新潟県)
    内容:新芽呼ぶヨシ焼き、福島潟クリーン作戦
    植生調査、水質調査、浚渫に関する要望の提出 など(上記協議会)
    浚渫(新潟県)
  • 環境教育活動:
    内容:自然観察会(水の駅「ビュー福島潟」、NPO法人ねっとわーく福島潟)
    探鳥会(福島潟野鳥の会、にいがた野鳥の会)
  • モニタリング調査:実施者(環境省)
    内容:モニタリングサイト1000
    ガン、ハクチョウ類生息数調査(越冬期) 、オオヒシクイ生息調査(水の駅ビュー福島潟)、オオヒシクイ調査(NPO法人ねっとわーく福島潟)
  • 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(事業による)
    内容:ヨシ刈り(地元農家等個人)、潟舟体験(ねっとわーく福島潟)

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 618KB)

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