JP120 二津野ダム(ふたつのだむ)
奈良県:十津川村
位置 | N 33°56′ E 135°46′ |
面積 | 230ha |
環境構成【ダム湖】
写真:岩崎弘典
紀伊山地十津川の本流に作られた面積約200haのダム湖。
当ダムのある十津川村は奈良県の最南部に位置し、面積は奈良県の約5分の1を占める日本一広い村である。
東は近畿の屋根大峯山脈、西は伯母子山地に囲まれていて、村の中央部を十津川が北から南へと流れている。
ダム湖周囲の斜面には、かつて薪炭材を採取していたシイ・カシの二次林が豊かに広がり湖面にまで覆いかぶさっていて、ドングリはこのダム湖で越冬するオシドリの食物となり、木陰は天敵から身を守る格好の隠れ場となっている。
ここで越冬するオシドリの個体数は、ダムの上流域、湖面、堰堤下、を含めると2,000羽を超えることもあり、国内最大級の越冬地である。
選定理由
A4i | オシドリ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
保全への脅威
- ダム湖の水位変動
- 大雨による土砂崩れで、水の濁りが解消しない(平成23年の大規模水害により、周辺の土砂崩れでダム湖内に土砂が流入したうえ、水が濁り、いまだに濁りが無くなっていない。
- レジャーフィッシング(ブラックバス)により、水面上をボートが移動することで、オシドリが休む場所を奪われる
保全活動
- モニタリング調査:実施者(日本野鳥の会奈良支部)
ガン・カモ・ハクチョウ調査(毎年)
ガン・カモ・ハクチョウ類全国一斉調査2004(奈良県)
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