JP118 冠島・沓島(かんむりじま・くつじま)
京都府:舞鶴市
位置 | N 35°41′ E 135°26′ |
面積 | 44ha |
環境構成【島嶼】
写真:狩野清貴
■冠島:舞鶴市の沖合約10kmに位置する、東西413m、南北1,316m、標高169.7m、面積22.3haの小島である。オオミズナギドリの集団繁殖地として、島全体が天然記念物に指定されている。島内は、タブノキ、シロダモ、スダジイ、モチノキ、ヤブツバキ、イヌマキ、ムサシアブミ等で覆われ、南半分の海岸部には平地もあるが、絶壁の部分も多い
■沓島:冠島の北方にあり別名小島と呼ばれる。また、地元では、冠島を雄島、沓島を雌島と呼ぶ。沓島は、細長い岩肌の小島で低い潅木がわずかに生えている。数千羽のウミネコのほか、カンムリウミスズメ、ヒメクロウミツバメの繁殖が確認されている。
選定理由
A1 | カンムリウミスズメ |
A2 | カラスバト |
A4ii | オオミズナギドリ・ヒメクロウミツバメ |
A4iii | オオミズナギドリ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(冠島、沓島)、国定公園(若狭湾国定公園)、自然環境保全地域
<その他>
国指定天然記念物オオミズナギドリ繁殖地(冠島)
保全への脅威
- 1997年のナホトカ号の事故のような重油流出が起きれば最大の脅威となる
保全活動
- モニタリング調査
冠島鳥類観測2級ステーションにおけるオオミズナギドリおよび渡り時期の小鳥類への標識調査(1971~継続中)(環境省、山階鳥類研究所)
地元の鳥類研究者が冠島調査研究会をつくり、舞鶴市教育委員会、環境省、山階鳥類研究所などと連携して調査活動を行い、春夏の定期調査時は海上自衛隊が輸送支援をしている。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 466KB)
※冠島・沓島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら