JP070 利根川河口域(とねがわかこういき)
茨城県:神栖市
千葉県:銚子市
位置 | N 35°45′ E 140°50′ |
面積 | 1,200ha |
環境構成【干潟/砂浜】
写真:徳元茂
利根川河口域は水郷・筑波国定公園内に位置し、右岸は千葉県香取市、東庄町、銚子市、左岸は茨城県神栖市に接する。河口は太平洋(鹿島灘)に注ぐ。
河口域の小見川大橋付近は、広大なヨシ原が広がり休耕田や池が点在し、近くにゴルフ場がある。河口堰付近は利根川本流、常陸川、黒部川が合流し、海水の上流への流入を堰止めている。利根かもめ大橋付近は干潮時に広い干潟が現れ、水性無脊椎動物のゴカイ、イソメ類、貝類が生息する。 植生はクロマツ、タブノキ、スギ、イヌマキ、マサキやハマナス、トベラ、オオマツヨイグサ、ハマボウフウなど海浜植物が見られる。
波崎漁港並びに海岸砂浜は砂泥地質で還形動物や軟体動物が生息する。海上には時期によりカズハゴンドウ、スナメリ等が見られる。アカウミガメ、アオウミガメが海岸に死骸で漂着することもある。海岸沿いには多くの風力発電の風車が立ち並ぶ。
選定理由
A4i | ミユビシギ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国定公園(水郷筑波国定公園)、自然環境保全地域
保全への脅威
- 風力発電風車の普及
- 海岸への人や車の乗り入れや犬の侵入による繁殖場所の激減
- 堤防工事による利根川沿いの環境の変化
- アシ原・砂丘へのマウンテンバイクやバギー車の侵入
保全活動
- 環境教育活動:実施者(波崎愛鳥会)
内容:定期探鳥会 - モニタリング調査:実施者(波崎愛鳥会)
内容:コアジサシ繁殖環境の調査 - その他
風力発電風車の鳥への影響・ガイドライン強化要望(波崎愛鳥会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 545KB)