JP027 鵡川(むかわ)
北海道:むかわ町
位置 | N 42°35′ E 141°56′ |
面積 | 3,800ha |
環境構成【水田/干潟/砂浜/牧草地/淡水池】
写真:門村徳男
1970年代に干潟の90%が侵食により消失したが、海岸侵食防止策、人工干潟の造成等を通して、住民・専門家・行政が意見交換をしながら、環境の回復をはかっている。 近年できた人工干潟や淡水池にもシギ・チドリ類が多くみられる。また、周辺の水田は、ウトナイ湖・勇払原野に飛来するマガンの採食地として利用されている。
選定理由
A4i | マガン |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
保全への脅威
- 海岸と川岸の侵食による河口干潟の減少
- 人工干潟の環境維持
- 鵡川水田が以前の三分に一以下になり、その水田も秋耕する水田が多くなり水鳥が食物を採れる水田は少なくなった。左岸の淡水池も埋め立てられた。
保全活動
- 環境管理活動:
内容:干潟の多くが消失したため、住民、学識経験者、行政による懇談会が発足(1996年)、その後自然愛好家も加わり「わくわくワークむかわ」が組織され(2000年)、勉強会や植樹、調査等を実施。(わくわくワークむかわ)「わくわくワーク・むかわ」との意見交換を踏まえ、海岸浸食防止対策、人工干潟造成を実施・モニタリングと環境管理を継続中。(北海道開発局室蘭開発建設部) - 外来種のコントロール:実施者(北海道開発局室蘭開発建設部)
内容:河口部のオオハンゴンソウ、刈り取り、抜き取り、調査含む(ネイチャー研究会も協力) - 環境教育活動:
内容:春秋の環境セミナーの開催、環境副読本制作(ネイチャー研究会inむかわ)
探鳥会(年二回)(北海道野鳥愛護会、日本野鳥の会苫小牧支部、札幌支部) - 保全のための人材育成活動:実施者(ネイチャー研究会inむかわ)
内容:7月頃人口干潟の除草作業の実施(ネイ研会員、室蘭開発建設部、苫小牧河
川事務所、わくわくワーク・むかわの一部、北海道ボランティア協議会会員10名程度(27年度は参加なし) - 法律制定、政策、規制:実施者(北海道開発局)
内容:鵡川右岸の一般車乗入れ規制 - モニタリング調査:実施者(ネイチャー研究会inむかわ)
内容:シギ・チドリ類の飛来数調査の実施(年間120日以上)
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