JP022 大雪山(だいせつざん)
北海道:士別市、旭川市、紋別市、富良野市、北見市、下川町、上川町、東川町、愛別町、当麻町、美瑛町、新得町、足寄町、陸別町、西興部村、滝上町、遠軽町、置戸町、上士幌町、鹿追町、上富良野町、南富良野町
位置 | N 43°35′ E 143°00′ |
面積 | 478,000ha |
環境構成【森林/湖沼】
写真:柳田弘子
北海道の中央部に位置し、標高2,000mを超える山塊からなる日本で最大の山岳公園である。火山活動により形成された広大な高山帯とその裾に展開する国内最大規模の原生的な針葉樹林が特徴である。植生は山麓部から標高800mまではミズナラ・イタヤカエデなどの落葉広葉樹とトドマツ・エゾマツなどの針葉樹林からなる針広混交林で、800mを超えるとエゾマツが優占する針葉樹林帯となる。さらに標高1,200~1,400mより上部ではダケカンバ帯となり、やがて高木限界に達し、標高1,600m前後からハイマツ帯となる。山地帯や亜高山帯には溶岩台地上に形成された山岳湿原も見られ、多様性に富んだ景観を形成している。
選定理由
A3 | – |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
都道府県指定鳥獣保護区(勇駒別、トムラウシ、幾寅、東京大学付属北海道演習林)、国立公園(大雪山)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域、保護林
<その他>
国指定特別天然記念物、道指定天然記念物然別湖のオショロコマ生息地
保全への脅威
- 森林伐採による天然林の減少、河川・湖沼への土砂流入
- 公園利用者の踏圧による浸食や植生の破壊、排泄物による汚染
- 外来種の侵入(セイヨウマルハナバチ・ルピナス・セイヨウタンポポ等)
- 高山蝶の違法採集・植物の盗掘
- 林道での自動車競技
保全活動
- 環境管理:
内容:国立公園の管理(環境省上川・東川・上士幌自然保護官事務所)
自然保護パトロールや登山道整備(大雪山国立公園パークボランティア連絡会)
ミユビゲラの生息可能な森林の復元活動(十勝三股森づくり21) - 環境教育活動:実施者(ヒグマ情報センター、層雲峡ビジターセンター、旭岳ビジターセンター、ひがし大雪博物館)
内容:公園利用者に対する普及啓発活動 - モニタリング調査: 実施者(層雲峡ビジターセンター、ひがし大雪博物館、上川町自然科学研究会、大雪と石狩の自然を守る会、十勝自然保護協会)
内容:大雪山国立公園等に関わる調査活動
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 606KB)