JP020 十勝海岸湖沼群(とかちかいがんこしょうぐん)
北海道:豊頃町、大樹町
位置 | N 42°34′ E 143°30 |
面積 | 5,300ha |
環境構成【潟湖/淡水性湿地】
写真:千嶋淳
十勝海岸には海跡湖(汽水)の湧洞沼(349ha)、長節湖(137ha)、生花苗沼(175ha)、ホロカヤントウ沼(60ha)、内陸約5kmにキモントウ沼(46ha)の5箇所の湖沼が存在し、南方に位置する当縁湿原を含めて、周辺部は沼沢湿原と低層湿原となっている。 湿原部の主要植生はヨシ-イワノガリヤス群落、ヤチヤナギ-ムジナスゲ群落、ヤラメスゲ群落、ハンノキ林であり、湖沼ではフトイ群落、マコモ群落、ミツガシワ群落のほかエゾノミズタデ、ヒシ、タヌキモ、コウホネ、ジュンサイなどの水生植物群落が分布。
水生動物では汽水湖にはワカサギ、ヤマトシジミなどが生息している。
選定理由
A1 | タンチョウ |
A3 | タンチョウ |
A4i | マガン |
保護指定
サイトの一部(10~49%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
都道府県指定鳥獣保護区(湧洞、ホロヤカントウ)
<その他>
町指定天然記念物湧洞湖畔野生植物群落
保全への脅威
- 湧洞沼におけるプレジャーボートの水面への進入
- 生花苗沼における狩猟
保全活動
- 環境教育活動:実施者(日本野鳥の会十勝支部、十勝夢ツーリズム協会)
内容:観察会(不定期) - モニタリング調査:実施者(環境省、山階鳥類研究所、タンチョウ保護調査連合)
内容:タンチョウ標識調査
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