シマフクロウとの共存ルールについて

イラスト/Haruki

北海道に生息するシマフクロウは、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類に指定されている希少種です。かつて個体数が激減し、絶滅寸前にまで追い込まれましたが、環境省や保護団体、関係機関による数十年にわたる地道な保護活動の結果、生息数はじょじょに回復しつつあります。

現在、シマフクロウの生息域は、かつての知床半島や釧路・根室地域、日高地域を中心とした範囲から、道北や道央圏へと少しずつ広がっています。しかし、確認されている個体数はわずか100つがい程度で、依然として絶滅の危機を脱したとはいえない状況です。

「シマフクロウとの共存ルール」を見る

シマフクロウを守るために

生息域が広がるにつれ、人の生活圏でも目撃例が増えることが予想されます。しかし、それにともない、以下のような問題が発生する恐れがあります。

  • 抱卵や子育てを妨げる過度な観察・撮影行為
  • 餌付けによる自然な生態のかく乱

こうした影響を考慮し、現在のところ野生のシマフクロウを積極的に観察することは推奨されていません。

かつてアイヌ民族の人々から「コタン・コロ・カムイ(村の守り神)」として親しまれていたシマフクロウを、再び私たちの身近な存在にするためには、適切な距離を保ち、自然の中でそっと見守ることが大切です。

「シマフクロウとの共存ルール」の策定

そこで、2024年度に環境省を中心に当会も関わり「シマフクロウとの共存ルール」が策定されました。
北海道を訪れる際や、近隣でシマフクロウの姿を見かけた際には、以下のルールを守るようご協力をお願いいたします。

シマフクロウを見られる場所

なお、シマフクロウは、北海道内の動物園および本州の一部の動物園で飼育されており、観察することが可能です。

北海道内の動物園

本州の動物園

個体数が十分に回復し、自然の中で普通に見られる日が来るまで、皆さんとともに温かく見守っていければ幸いです。
シマフクロウの未来を守るため、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。