ツル・コウノトリと共生するまちづくりに向けて取り組んでいます(愛媛県西予市)

2020/03/31

ナベヅルやコウノトリの保全を進めてきた西予市では、今後の活動をより効果的に実施するため、ビジョン(将来像)や長期計画を作ることになりました。

ツルやコウノトリの保全だけでなく、地域全体の自然環境や地域づくりも視野に入れ、まずは住民の方々に、これまでの自然とのふれあいの思い出や体験についてアンケート(「人と自然のふれあい調査」,日本自然保護協会発行)に答えていただきました。

3月18日、その結果と今後の進め方について、アンケートを実施した愛媛大学社会共創学部の渡邉先生や市役所、関係者でwebでの意見交換を行いました。

五感ごとに思い出に残る自然についての回答には、昔は川で泳ぎ、魚や貝をとったことや、田んぼにはホタルがいて、田植えや稲刈りの手伝いをした時の感触、家に帰ると手作り味噌の香りがして、さつまいものおやつや山菜などを食べたなど、自然の恵みをうけながら、農業を中心とした人々の暮らしの様子が書かれていました。最後の質問の「今後大切にしたいこと」については、次世代にもふるさとの良い環境を残したいという声や、地域の活性を望むという回答がありました。

今回出た意見をもとに、ナベヅルやコウノトリを活かしながら今後このまちをどのような地域にしたいか、地域の方が考えていくサポートをしていきたいと思います。

ツルやコウノトリが飛来する西予市の宇和盆地

ツルやコウノトリが飛来する西予市の宇和盆地