高松の池(岩手県盛岡市)

推薦:日本野鳥の会 もりおか

高松の池高松の池

1597年、26代藩主・南部信直公が盛岡城の築城を開始し、築城と共に城下町が形成された1600年代中頃、湿地帯であった当地の浸水対策と治水利用のために堤を築きました。そのうち、最も大きい堤が現在の「高松の池」となって残っています。池は古くは南部藩公の「御鳥寄せ」用の池であったとも伝えられ、北側付近は「鷹狩り場」でもあったと伝えられています。

現在は、都市公園(風致公園)として整備が進み、「高松公園」として「日本さくらの名所百選」にも名を連ねる東北の桜の名所として、四季を通じて多くの市民に親しまれています。周囲1.7kmの堤は魚類が豊富で、北側にはヨシ原、東側の丘陵地には果樹園、畑、スギ、アカマツ、落葉広葉樹の雑木林が点在しており、水辺の鳥、山野の鳥とも四季折々40種類前後の野鳥が観察され、岩手県内陸部の渡り鳥の中継地として、また、都市公園内にある約1haのヨシ原等、保全されるべき自然も残っています。

日本野鳥の会もりおかでは、毎月、第二日曜日に定例探鳥会を開催しており、多くの市民の参加があります。
*定例探鳥会(4月~9月7:00、10月~3月9:00)

近年は、移転した盛岡競馬場の跡地の都市整備が完了し、保健施設・スポーツ施設・多目的広場が隣接するようになり駐車場、トイレ等の施設も整備されています。

所在地

盛岡市高松1丁目26-1

環境

池、森林、田んぼ/農耕地

ベストシーズン

1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

見られる鳥

ハクチョウ
ハクチョウ
チゴハヤブサ
チゴハヤブサ
春から夏

コムクドリが渡ってくると、一挙ににぎやかになります。クロツグミがさえずり、上空にはチゴハヤブサが旋回します。ここ近年、マガモが繁殖するようになりました。

秋から冬

カモやハクチョウが多く渡来し、ミコアイサが近くまで寄ってきます。ベニマシコやミヤマホオジロも観察できます。

近隣情報

岩手銀行赤レンガ館
岩手銀行赤レンガ館
盛岡城跡公園
盛岡城跡公園

米紙ニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」のひとつに選ばれた盛岡市市街地を、散策してみてはいかがでしょう。古い建築と新しい街並みとがコンパクトにまとまっています。市街地中心部の「盛岡城跡公園」は知られざる探鳥スポットです。思いがけない鳥との出会いがあるかも?

注意事項

  • 花見の季節、イベント開催時には多くの来客があることから、事前に情報を確認してのお出かけが必要です。

日本野鳥の会 もりおかについては、以下をご覧ください。