日本野鳥の会が自然系施設の発展のために
「全国自然系施設総覧」「自然系施設サポート」を刊行
自然系施設は全国で588 施設、年間利用者数は約1,500 万人
平成19年7月12日
2007年6月、(財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数5 万1 千人)は、ネイチャーセンターなどの自然系施設の現状を概観できる「全国自然系施設総覧
2007 年版」の発行、および自然系施設向けの情報誌「自然系施設サポート」を創刊した。
発行の背景、目的
(財)日本野鳥の会は、野鳥の聖域であり、普及教育の拠点施設である「サンクチュアリ」を日本に設置する運動を1970 年代に開始した。1981年に、第1号サンクチュアリとして「ウトナイ湖サンクチュアリ」を北海道苫小牧市に開設した。4半世紀が過ぎ、同様の自然系施設は全国で数百に増えたが、これまで全国の設置状況や管理運営の現状についてまとめた資料はなかった。自然系施設が環境教育の拠点として発展していくためには、全体像を概観できる資料が必要と考え「全国自然系施設総覧」を発行した。
また、自然系施設の優れた運営事例を共有し、相互に向上していくことを目的に、情報誌「自然系施設サポート」を創刊した
「自然系施設」とは
自然環境の中で環境教育や自然保護に係る事業を行っている施設を指す。具体的には事業対象とするフィールドが周囲にある「ネイチャーセンター」「ビジターセンター」「自然の家」などと呼ばれている施設である。「自然系施設」という用語は、一般にはあまりなじみがないが、自治体や環境教育関係者の間でよく使われる用語である。
「全国自然系施設総覧 2007 年版」について
A4版616 ページ。3,000 部発行。全国の自然系施設に行ったアンケート調査をもとに588 施設の所在地、利用状況、建物概要、運営内容等について紹介している。全国の自然系施設の現状を明らかにした資料は本書が初めてである。本書は調査協力をいただいた施設に配布するとともに、希望者には頒布する。頒布価格は3,000円。今後2年ごとに発行予定。総覧の掲載データについての解説を自然系施設サポートで連載する。総覧のデータから、全国の自然系施設全体の年間入館者数は約1,500万人であることがわかった。
「自然系施設サポート」について
創刊号はA4版16 ページ、5,000 部発行。年6回発行予定。購読費無料。創刊号と第2号は広報のために紙媒体で発行し、3号以降はEメールでPDF
ファイルを配信予定。自然系施設の運営担当者向けの初めての情報誌で、施設運営に役立つ事例の紹介が中心である。創刊号では利用者増加の工夫や環境ボランティアのコーディネートについて紹介した。創刊号は全国の自然系施設のほかに博物館、動物園、植物園、水族館等にも配布した。
「全国自然系施設総覧」「自然系施設サポート」入手の問い合わせ先
日本野鳥の会サンクチュアリ室 TEL03-5358-3517 Eメール |
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入手方法の詳細:http://www.wbsj.org/sanctuary/about/sisetsu.html
同時発表先
環境省記者クラブ 国土交通省記者会
資 料
・「自然系施設サポート」は当リリースに添付
・表紙画像入りのCDロムおよび「全国自然系施設総覧」は記者クラブに1部お渡し。
印刷される方はこちらをご利用ください
PDF
「全国自然系施設総覧」「自然系施設サポート」の刊行に関するプレスリリース
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