泡瀬干潟・浅海域埋立工事の中止を要請しました

要請文

泡瀬干潟・浅海域埋立工事の中止を要請しました

 2011年11月10日、当会は内閣府・沖縄担当大臣と沖縄総合事務局に対し、沖縄総合事務局が10月14日に泡瀬干潟・浅海域埋立工事を再開したことに抗議し、工事を中止するよう要請しました。

 要請文は以下のとおりです。

日野鳥発48号
平成23年11月10日

内閣府・沖縄担当大臣 川端達夫 様

公益財団法人 日本野鳥の会
理事長  佐藤 仁志

泡瀬干潟・浅海域埋立工事の中止を求める要請

 沖縄総合事務局が、10月14日に中城湾港泡瀬地区沖合い埋め立て(東部海浜開発)事業を再開し、10月28日に干潟・浅海域への土砂投入を開始したことに抗議するとともに、下記の理由により、直ちに工事を中止することを求める。

~    記   ~

 当事業の実施地となっている泡瀬干潟と浅海域は、生物多様性に富む海域であり、干潟は世界基準で選定された重要野鳥生息地(IBA)にもリストアップされている。このため、当会は、他の多くの自然保護と共に、再三にわたって埋め立て事業の中止とこの海域の保全を求めてきた。
 本事業は平成21年10月の福岡高裁那覇支部の判決において「経済的合理性がなく、公金支出は認められない」とされており、計画の見直しに当たって相当程度に手堅い検証を求められている。
 また本年3月30日の交通政策審議会第40回港湾分科会において環境省は「本港湾計画の対象となる区域は干潟、藻場、サンゴ礁などの貴重な自然環境を有し、トカゲハゼ、クビレミドロ、コアジサシをはじめとして様々な希少動植物が生息・生育している。今回の一部変更により埋立面積が減少するなど、既存の港湾計画より直接的な環境影響が低減しているが、自然環境保全の観点から、埋立ては可能な限り回避する」との意見を述べている。
 さらに、来年開催されるラムサール条約締約国会議に対する日本政府の国別報告書案においては、「沖縄県の泡瀬干潟において、人工島を作る大規模な埋立計画が進んでいる等、一部において生態学的特徴の部分的な喪失が懸念されている。」と記述されている。
 民主党は、政策集Index2009において、泡瀬干潟埋立事業を例に挙げて、環境負荷の大きい公共事業の見直しや中止、干潟やサンゴ礁の保全を公約として掲げられた。この判断に立ち返り、海域の保全のための根本的な見直しを着手すべきである。

 

日野鳥発49号
平成23年11月10日

沖縄総合事務局長 槌谷裕司 様

公益財団法人 日本野鳥の会
理事長  佐藤 仁志

泡瀬干潟・浅海域埋立工事の中止を求める要請

 沖縄総合事務局が、10月14日に中城湾港泡瀬地区沖合い埋め立て(東部海浜開発)事業を再開し、10月28日に干潟・浅海域への土砂投入を開始したことに抗議するとともに、下記の理由により、直ちに工事を中止することを求める。

~    記   ~

 当事業の実施地となっている泡瀬干潟と浅海域は、生物多様性に富む海域であり、干潟は世界基準で選定された重要野鳥生息地(IBA)にもリストアップされている。このため、当会は、他の多くの自然保護と共に、再三にわたって埋め立て事業の中止とこの海域の保全を求めてきた。
 本事業は平成21年10月の福岡高裁那覇支部の判決において「経済的合理性がなく、公金支出は認められない」とされており、計画の見直しに当たって相当程度に手堅い検証を求められている。
 また本年3月30日の交通政策審議会第40回港湾分科会において環境省は「本港湾計画の対象となる区域は干潟、藻場、サンゴ礁などの貴重な自然環境を有し、トカゲハゼ、クビレミドロ、コアジサシをはじめとして様々な希少動植物が生息・生育している。今回の一部変更により埋立面積が減少するなど、既存の港湾計画より直接的な環境影響が低減しているが、自然環境保全の観点から、埋立ては可能な限り回避する」との意見を述べている。
 さらに、来年開催されるラムサール条約締約国会議に対する日本政府の国別報告書案においては、「沖縄県の泡瀬干潟において、人工島を作る大規模な埋立計画が進んでいる等、一部において生態学的特徴の部分的な喪失が懸念されている。」と記述されている。
 民主党は、政策集Index2009において、泡瀬干潟埋立事業を例に挙げて、環境負荷の大きい公共事業の見直しや中止、干潟やサンゴ礁の保全を公約として掲げられた。この判断に立ち返り、海域の保全のための根本的な見直しを着手すべきである。